定年後に生きがいがない…毎日がつまらないと感じたときの見つけ方

定年を迎えて仕事から離れれば、時間に追われる生活から解放されます。

現役時代には「定年したら好きなことをしてのんびり暮らしたい」と考えていた人も多いでしょう。

ところが、実際に自由な時間が増えてみると、

「毎日やることがない」

「朝起きても予定がない」

「テレビを見て一日が終わってしまう」

「何を楽しみに生きればいいのかわからない」

と、思っていた以上に毎日をつまらなく感じてしまうことがあります。

周囲からは「自由な時間がたくさんあって羨ましい」と言われても、本人にとっては、その自由をどう使えばいいのかわからないこともあるものです。

では、定年後の生きがいは、どのように見つければよいのでしょうか。

定年後に毎日がつまらなく感じるのはなぜ?

定年後に感じる「つまらなさ」は、単純に暇だからとは限りません。

長く働いてきた人にとって、仕事は生活のリズムを作るだけでなく、さまざまな役割を持っています。

会社へ行けば人と話します。仕事を任されれば「自分が必要とされている」という感覚を持つこともあります。目標を達成すれば充実感も得られるでしょう。

ところが定年すると、そうしたものが一度に少なくなることがあります。

「今日はこれをしなければならない」という予定もなくなり、人と会う機会も減ってしまう。

その結果、自由になったはずなのに、

「自分は何のために毎日を過ごしているのだろう」

と感じることがあるのです。

つまり、定年後に必要なのは、単に暇な時間を埋めることではなく、仕事に代わる新しい生活のリズムや楽しみ、役割を少しずつ作っていくことなのかもしれません。

「生きがいを見つけなければ」と考えすぎない

「定年後 生きがい」と調べると、旅行、スポーツ、ボランティア、家庭菜園、資格取得など、さまざまな選択肢が出てきます。

しかし、それらを見ても、

「特にやりたいと思わない」

という人もいるでしょう。

そんなときに「自分には生きがいがない」と落ち込む必要はありません。

そもそも、生きがいは必ずしも人生をかけるほど大きなものである必要はないからです。

朝、おいしいコーヒーを飲む。

散歩しながら季節の変化を感じる。

孫と会う。

好きなテレビ番組を見る。

友人と月に一度食事をする。

こうした小さな楽しみも、毎日を支える大切なものです。

「これが私の生きがいです」と言えるものを無理に探すより、まずは「ちょっと楽しい」「またやってみたい」と思えることを増やしてみましょう。

昔好きだったことを思い出してみる

新しい趣味をゼロから探そうとすると、何を始めればいいのかわからなくなることがあります。

そんなときは、これまでの人生を振り返ってみてください。

子どもの頃、何が好きだったでしょうか。

若い頃、時間があれば何をしていたでしょうか。

たとえば、

・釣りが好きだった
・車やバイクが好きだった
・音楽を聴くのが好きだった
・写真を撮るのが好きだった
・旅行へ行きたかった
・絵を描いてみたかった
・料理に興味があった
・歴史が好きだった

など、仕事や子育てが忙しくなるにつれて、いつの間にかやめてしまったことがあるかもしれません。

定年後は、そうしたものをもう一度始められる時期でもあります。

「今さら始めても仕方がない」と考える必要はありません。

誰かに評価してもらうためではなく、自分が楽しむために始めればいいのです。

「やりたいこと」ではなく「少し気になること」を試してみる

生きがいを探している人ほど、

「本当にやりたいことを見つけなければ」

と考えてしまうことがあります。

しかし、最初から夢中になれるものが見つかるとは限りません。

むしろ、

「ちょっと面白そう」

「一度くらいやってみようかな」

程度で十分です。

気になっていた店へ行ってみる。図書館で興味のある本を借りてみる。近所を散歩してみる。日帰り旅行をしてみる。地域の講座に参加してみる。

やってみて面白くなければ、やめても構いません。

大切なのは、頭の中だけで「何か楽しいことはないかな」と考え続けるのではなく、小さく試してみることです。

10個試して1個でも「またやってみたい」と思えるものが見つかれば、それが新しい生活の入口になるかもしれません。

人とのつながりが生きがいになることもある

趣味そのものより、人とのつながりによって毎日が楽しくなることもあります。

仕事を辞めると、これまで当たり前だった人との会話が急に減る人もいます。

そのため、定年後は意識して人と接する機会を作ることも大切です。

昔の友人に連絡してみる。

趣味のサークルに参加する。

地域活動やボランティアに参加する。

短時間の仕事を始める。

習い事へ通ってみる。

最初から親しい友人を作ろうとしなくても構いません。

「毎週ここへ行けば誰かと話せる」という場所が一つあるだけでも、生活に変化が生まれます。

また、誰かから「ありがとう」と言われたり、頼りにされたりすることが、新しい生きがいにつながる場合もあります。

定年後も働くことは立派な選択肢

「せっかく定年したのだから、もう働きたくない」という人がいる一方で、仕事がなくなると物足りないと感じる人もいます。

その場合は、無理に仕事から離れる必要はありません。

ただし、現役時代と同じように働く必要もないでしょう。

週に2~3日だけ働く。

短時間の仕事をする。

これまでとは違う仕事を経験してみる。

自分の経験を誰かに教える。

収入だけを目的にするのではなく、「人と関わる」「生活にメリハリをつける」「誰かの役に立つ」ために働くという考え方もあります。

第二の人生では、自分にとって心地よい働き方を選び直すことができます。

「自分はこれから何を大切にしたい?」と考えてみる

生きがいが見つからないときは、「何をするか」だけでなく、「これから何を大切にしたいか」を考えてみるのも一つの方法です。

たとえば、

「家族との時間を大切にしたい」

「健康で穏やかに暮らしたい」

「いろいろな場所へ行ってみたい」

「誰かの役に立ちたい」

「人に縛られず自由に暮らしたい」

など、人によって答えは違います。

大切にしたいものがわかれば、そこから「では、何をすればいいのか」を考えやすくなります。

しかし、自分のことだからこそ、なかなか答えが見つからないこともあるでしょう。

そんなときは、家族や友人に話してみたり、第三者に相談してみたりする方法もあります。

人生相談やカウンセリングなどもありますし、「これからの人生について違う角度から考えてみたい」という人の中には、占いを一つのきっかけとして利用する人もいます。

占いで人生そのものを決めてもらう必要はありません。

誰かと話すことで、自分では気づいていなかった気持ちや、本当はやってみたかったことが見えてくる場合もあります。

一人で考えても同じところを行ったり来たりしてしまうなら、第三者の視点を取り入れてみるのも選択肢の一つでしょう。

生きがいは「見つけるもの」ではなく「育てるもの」かもしれない

定年した瞬間に、新しい生きがいが見つかるとは限りません。

最初は「暇つぶし」のつもりで始めたことが、数年後には大切な趣味になっていることもあります。

何となく参加した集まりで、気の合う仲間ができるかもしれません。

週に一度始めた仕事が、生活の楽しみになることもあります。

だからこそ、「これから何を生きがいにすればいいのだろう」と考えすぎるより、まずは少し気になることを一つ試してみてください。

そして、「楽しかった」「またやりたい」と感じたら、もう一度やってみる。

その繰り返しの中から、自分なりの第二の人生が少しずつ形になっていくのではないでしょうか。

定年は、何かが終わるだけの時期ではありません。

これまで仕事や家族のために使ってきた時間を、今度は自分自身のために使える時期でもあります。

焦って大きな生きがいを探さなくても大丈夫です。

まずは明日の予定に、一つだけ「ちょっと楽しみなこと」を加えるところから始めてみましょう。

 

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